自作の五言律詩「寒 江」

不孤の五言律詩

五言律詩「寒 江」

  寒 江

殘 光 斜 旅 客
   残光 旅客に斜めにして

風 起 拂 衣 裾
   風起こり 衣裾を払う

寒 水 藍 無 急
   寒水の藍は 急ぐ無く

遠 山 姿 淡 如
   遠山の姿は 淡如たり

釣 流 孤 舫 叟
   流れに釣る 孤舫の叟

愛 景 危 樓
   景を愛す 危楼の袽(じょ)

老 境 還 難 語
   老境は 還(また)語り難く

積 憂 奈 何 余
   憂を積むの 余を奈何せん

【自注】※旅客ー旅人 ※袽ー型崩れした衣服。

2022.02.17

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