不孤のお休み前の論語　127

論語　先進第十一～１５

　　お休み前の論語＾＾127

悲しく寂しいときも論語は我が心を癒してくれます。

子曰、由之鼓瑟、奚爲於丘之門、門人不敬子路、子曰、由也升堂矣、未入於室也、（先進第十一～１５）

○子曰わく、由の瑟、奚為れぞ丘の門に於いてせん。門人、子路を敬せず。子曰わく、由や堂に升れり。未だ室に入らざるない。

※孔子の門では、鼓瑟は六藝の一つの楽で、普通の琴は七絃なのに瑟は大琴で二十三絃・二十五絃・二十七絃という。子路は元気者というか悪く言えば 乱暴者で、瑟を弾くと不調和だったそうで、孔子が孔門ではネと仰せになったので、子路を尊敬しない輩も出たので、コリャコリャ、皆の者、子路は堂に昇っているよ。まだ室には入ってないがねと言われた。

　今日でも「あの人の芸は堂に入って居られる」とか言いますが、ここから出た言葉でしょう。堂に升とはたいへんな修行が必要なのであります。
　孔子と子路は下積みの頃から共に学んだ間柄で孔子も気を許した所があったようですね。子路は子路で孔子に心醉していたようです。
　私は孔門では子路が好きなお方でありまして、今夜は少し心が安らぎました。